【広告ヒント集】 ここをわかれば、 間違えない! アド・ヴァイス スタディオン 編集:sui studio 東京都豊島区雑司が谷3-12-3川戸ビル203 〒171-0032 info@image-garage.com |
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「エメルソンのような広告=ネットワーク&システム」 さて、今回はエメルソン選手です。浦和レッズのエメルソン選手です!ASローマのエメルソン選手ではありません。(聞いてないですか?)Jリーグでもかなりの期間プレーしているので、サッカー好きの間では知らない名前ではないでしょう。「怪物」と言われたり、「Jリーグにもエメルソンのような凄い選手がいるのだから、海外のフォワードと対戦しても恐れる必要はない」「一人では止められない選手」と、もの凄い評価をされているだけでなく、毎年得点王争いに顔を出す実績もあります。 本名マルシオ・エメルソン・パッソス、ブラジル生まれでは多い名前です。フォワード登録です。経歴は14歳でフラメンゴというジーコが在籍して有名なクラブに入団。14歳ですよ。凄いですね、日本の森本君より若い時じゃないですか?その後、ブラジルの名門サンパウロに移籍。17歳でアンダー20(歳)ブラジル代表に選出される。その時の同僚はNIKEのCM以外にもワールドカップやFCバルセロナでのプレーが有名なロナウジーニョ選手などです。そして、ここからなぜか日本へ。しかも98年ワールドカップの岡田監督(現横浜)が指揮していたJ2リーグ札幌に入団。「凄い選手を見つけたもんだ」との下馬評が2部リーグ内で飛び交い、札幌がJ1に昇格してもJ2の川崎に移籍することに。その年の後期に浦和レッズに移籍してようやくJ1リーグでエースとして活躍します。 2部リーグを転々とと言えば、苦労人のようなイメージですが、まったくそんなイメージどころか、元々ブラジルの名門にいた素晴らしい才能ある選手がサッカーの世界ではまだまだ途上国の日本なんかの2部リーグに来て貰っていいのか?という疑問というか、控えめな気持ちすら起こります。スペインの世界的名門FCバルセロナからオファーがあったりと海外の華のある道も選べる立場にいたのに、日本に留まってくれて有り難いという気すらあります。 そして、そのエメルソンの日本国へ帰化の話が進展しているそうです。書類を集め、日本語の猛勉強中だとか・・・。もちろん、日本代表の睨んでの事でしょうが、代表監督のジーコの影響も大きいでしょう。ブラジルの長嶋さん的カリスマスターですから、日本でプレーするブラジル人はジーコの元でやりたいと思っているようです。あのレアルマドリードのロナウドやロベルト・カルロス、ポルトガル人のフィーゴまでが憧れているジーコさんですから・・。しかし、エメルソンはブラジルのもう一人のカリスマ、ペレからもセレソン(ブラジル代表)に推薦するというような誘いも貰っており揺れていたようです。ペレにジーコ、二大スターに認めて貰えるなんて、サッカー大国ブラジルの中でも凄いことでしょう。 一度カナリア軍団の黄色いユニフォームに袖を通 したエメルソンが日本代表になれるかは微妙ですが、代表監督をカリスマジーコがやっているという事実は、ジャパンマネーの凄さだったりもします。最近は石油マネーで中東のリーグに世界的プレーヤーが流れる傾向がありますが、あのカリスマジーコを住金の工場内のグラウンドでJリーグ発足前にプレーさせ、10年以上にわたりJリーグに貢献して貰ったジャパンマネーは健在かなと感じます。他にもストイコビッチなど沢山の世界的名プレーヤーが、発足数年の無名なリーグに留まってくれたのは有り難いことです。 話がそれましたが、エメルソンの凄さは、一体何なの?というと、「速い、上手い、強い」と牛丼のように 揃っています。中でも、簡単に追いつけないスピードは相手には驚異で、走り出し1歩目の地面 の蹴りなど芝が捲れ上がるパワーです。凄い筋肉なのでしょう。速いだけでなく、ブラジル人らしく高度のボールコントロールのテクニックを持っていますし、弾丸シュートからゴール隅っこを丁寧に狙うテクニカルなシュートまで幅広く、ミスもなく打てます。怪我にも強く、なんとか点が欲しい時など一人で得点して勝ててしまうプレーヤーなのです。そんなプレーぶりは、チームの田中達也選手や永井選手のプレーにも大きな影響を与えています。審判の判定に激高して暴れてイエローカードを貰ったりとお茶目な一面 もありますが、頼りになる選手です。 広告でエメルソンのように速くて上手いというとなんでしょう。紙媒体に関しては、通 常ですと頑張っても、折込チラシで2日前に入稿、雑誌広告などは締め切り日が毎月決まっていて発刊日もだいぶ後、毎日発行する新聞に広告を緊急で出すにしても、代理店さんとの付き合いが深くないとアドリブで空枠を用意してくれるかどうか・・・。それに製作期間や印刷日数を考えると通 常の紙媒体はスピードという点では、もはや厳しくなっている面はあるでしょう。速いのはFAX広告くらいです。 では、何が速いのか。もちろん電波です。TVラジオなどは枠がありますが、インターネットやコンピューターを使ったネットワーク(不動産検索システムや中古車、書籍など沢山のネットワーク端末)は、限られた枠が無いので、直ぐに発信が可能です。このスピードはJリーグの発足当時の時代から思えば、驚異ですね。凄い早さです。お昼のテレビで、みのもんたが薦めた品をインターネットやメール会員サービスを使えば、「本日TVで紹介された食材を夕飯向けに」として発信できるのです。しかも移動中の相手の携帯電話に届けたりとか・・。 早さだけでなく上手さはどうなの?上手さというとテクニックやノウハウの部分になると思いますが、こちらはネットワークシステムなど時代の産物だけに頼るわけにはいきません。やはり蓄積されたシステムを持っていると強いと言うことです。 不動産の賃貸や販売は、昔から物件が入ったら即、電光石火で宣伝を打つ業界でしたからレインズやマイソクといったシステムが確立されていますし、チラシの基本フォーマットなどは多くの不動産屋さんは既に用意されていて、新物件のホヤホヤ情報を当て込んで直ぐ発信という段取り手順も確立されているでしょう。流通 量販店なども、チラシ売り出しギリギリまで商品入荷や値段が不確定で土壇場で緊急発進ということが多々ある業種ですから、付き合っている制作会社も日々の鍛錬から素早い対応に慣れています。週間の地域誌などに、よく広告を出し営業さんにも顔が利く間柄になれば、事前予約していない緊急の時でも枠を工面 して貰える場合もあります。ポスティングなども顔が利けばバイトを一斉に集めて貰えて有利でしょう。インターネットにしても、生情報を直ぐに発信しても見て貰う人が少なければ、広告になったとはいえません。事前に、沢山のアクセスを集めるサイトの仕組みを確立していなければいけません。 つまり、スピード自体はNETや電波などにより秒くらいの速さまで進化していますが、段取りや準備は、日々のシステムの積み重ねで確立していかないと上手く使いこなせないということですね。あまり緊急発信のない業種でもインターネットやメールコミュニティーに事前に慣れ親しんでおく方が有利です。 エメルソン選手のスピードは鍛え上げた足の筋肉の上になりたち、磨き上げたテクニックを使ってシュートします。ハードだけでなくソフトも進化させないと付いていけないということですね。しかし、エメルソン選手くらいにまで進化するのは凄いことだと思います。 さて、次回は誰がどの広告とマッチングするでしょうか?それでは。
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