【広告ヒント集】
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お薦めBOOKS
小さな会社☆儲けのルール
竹田陽一 /栢野克己
「ウチの会社なんかじゃ〜」って言ってるそこの社長さん!「大手に対抗できずに苦しい」と愚痴をこぼす前にまず行動です!え?どう動けばいいかって?それならこの本を熟読してみてください。じんわり効く竹田ランチェスターに熱烈な支持者が多い訳は?読めばわかる↓↓
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かんたん相互リンク
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「バカ売れ」の法則
PHP研究所 原崎祐三
http://www.amazon.co.jp/gp/explorer/4569628117/2/
ref=pd_lpo_ase/250-1428123-9331465?


 また、「売れる」だのなんだの本か、とも思いますが、少し毛色が違いますね。表紙が限りなくエグイイラストです。自作で描いたようですが、エグサで目立つといったことなんでしょうか?私は個人的に、こういう女性を醜く描くのは嫌いですが。(しかも、鼻をたらしてるし・・・)

 原崎氏は、私と同業ですし年齢も近いので、その視点から紹介したいと思います。

プロローグ 元いじめられっ子の一発大逆転物語 
序章 辛いか? 辛いだろう? 
第1章 自分で自分のことをプロデュースできる奴が成功する 
第2章 集客ノウハウはエロサイトから学べ! 
第3章 神様扱いしたくなる素敵なお客さんの集め方 
第4章 あなたが8週間以内にヒーローになる方法 
第5章 理想と現実の隙間を埋める! 
第6章 あなたがトップセールスマンになる日 
第7章 やっぱり、最後に勝つのは真面目なバカ!  

 まず、関心するのは仕事やお客さんに対する姿勢が良いですよね。彼の述べている事は別 段特別な事でないんですけど、不景気で営業ノルマや売上げの事ばかりに目がいき出すと忘れてしまいがちな事です。

 『心のつきあい』とでもいうのでしょうか。日本は欧米と違ってノミ(飲み)ニケーションというのがあったり、お客さんにご飯をよばれたりということはあるのですから、お客さんと気持ちのつながったお付き合いを一度もしたことが無いという人は少ないでしょう。(無い人は、この本で研究した方がよいです)

 ただ、接待やゴルフなんかでは、ゴマすりと気配りばかりであまり良い心理状態でお付き合いしているとは思えませんね。それどころか今は、「支払いをクリアするため」「自分のノルマを達成するため」「体裁の都合があって」と、自分達の都合でひたすら営業しているお得意先が多くなってきていませんか?ちょっと胸に手をあてて考えたいですね。(ま、自戒もありますけど)非常に核心で大切なところ(根っこの部分)を突いていると思います。

 文体的には、デビュー作で少々稚拙に感じるところもあります。著者が他人を批判するのは、プロローグにある本人の形成されてきた人格からきているのか、そういうキャラクターとして執筆しているのなら別 に良いのですが、一般の広告屋やデザイナーを批判されるとやはり同業としてカチンときますね。彼は印刷屋のデザイナーだから知らないだけで、日本のプロダクションのデザイナーやコピーライターでも、お客さんの売上げアップを戦略的に真剣に企画して仕事に取り組んでいる人は結構いますよ。

 まぁ、それは置いて、僭越ながら私の所感です。具体的なノウハウも上げていますが、デビュー作だからか不親切な部分があると思います。「第2章 集客ノウハウはエロサイトから学べ!」とユニークな視点から述べていて、間違えた事でもないのですが、鵜呑みにしてはいけないと思います。アダルトサイトは、一般 のサイトを凌ぐアクセスを誇るカテゴリーですし、根本的な性的欲求を上手くリードしているサイトも多いです。しかし、業種が業種だけに、いただけないサイトも多いです。嘘や不法行為もまだまだ減らないカテゴリーだから、上手い宣伝文句だなと思っても自分自身でジャッジして噛み砕いて再検討するワンクッション入れた方が良いです。一般 の業界は法律規制も厳しいですし・・。

 彼や私のように広告の制作にずっと携わってきた人間に「エロサイトから学べ」と言うのは「訴求ポイントだけを上手くピックアップして活用しろ」と訳せますが、多数の人が読む一般 書では、もう少し丁寧に解説してあげた方が親切だと思います。世の中には、なにもわからないまま物事をそのまま真似して貼り付けてしまう人だっていますから・・。その辺は、鵜呑みにせず自分で考える事にも重心を置いた方が良いと思います。(私の書いてるこのメルマガはどうなんだ?というツッコミもありそうですが・・・(^^))

 この本の一番おもしろかったのが、「自分の奥さんを口説いたノウハウ」ですね。思わず読みふけりましたが、ビジネス書でこの手の話は出てこない事が普通 なので、新鮮におもしろかったですね。

 最近他人の恋愛事情のドキュメンタリー番組が流行ってるようですが、今も昔もこういった話って女性でなくとも面 白く感じるんですねぇ。もちろん、単なる色気話でなくコミュニケーション戦略としての話題ですが、「ふ〜ん」と思いました。「こういう女性へのアプローチもあるんだ」と思いましたね。女性の口説き方も顧客の口説き方も「男はガンガン押しで勝負」「リードしてあげる」というのが通 説なんですけど、押さない営業、押さない口説き方ですね。彼のこの部分は昔見た「ルーカスの初恋メモリー」という映画の主人公を彷彿とさせますね。なかなか良い映画ですよ。ジョージルーカス監督の若い頃の作品でチャーリーシーンやウィノナライダーは売れる前で脇役でした。主人公のルーカス君ってもてるタイプでないけど(ガリ勉タイプ)、頭がよくて一生懸命「どうすれば彼女は?」と考えるんですよね。原崎氏の恋愛事情や倒産から復活した営業ノウハウにも似た部分があるのかもしれません。

 倒産間際から復活というと今の時世もてはやされますが、楽じゃなかったと思いますよ。少なくとも儲けようとバカのひとつ覚え営業で走り回って頑張っても通 用しないといことは、この本で発見出来るんではないでしょうか?そして二作目、三作目は著者の文体もレベルアップしていますので、しっかり読みたい人はそちらもお薦めします。

「できる男」はがんばらない
PHP研究所 原崎祐三
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569631541/sr=1-4/qid=1159859255/ref=sr_1_4/250-1428123-9331465?ie=UTF8&s=books
こちらは、営業マン向けですね。昭和の時代とは世の中が変わってしまいましたから、ただ頑張って出社しただけでは今の時代出世や永年勤続も厳しいというのは、みなさんおわかりじゃないでしょうか?出来る奴って遮二無二やってるイメージもないんですが、駄 目でぐうたらな訳でもないですよね?その辺が気になる人にお薦めです。

無一文からお金を生み出す方法
PHP研究所 原崎祐三
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569634176/sr=1-5/qid=1159859255/ref=sr_1_5/250-1428123-9331465?ie=UTF8&s=books
真面 目な語り口の本でおちゃらけた「バカ売れ本」とは趣が違います。つまり、それだけ根本は真面 目に地に足付けて努力してきたと言うことでしょう。心理テストなども付いていますので、「自分は一体?」と感じるなら読んでみては如何でしょうか?


2004年8月執筆

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