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リズム&バランス」
広告のレイアウトテクニック

(2005年7月12日執筆)
 
 このところ広告理論などが多かったので今回はテクニックについて書いてみたいと思います。本来こういった解説は文字だけでは表しにくいのですが、メルマガに画像は貼れませんのでわかりやすいように頑張ってみます。 なんとなく語呂がいいので「リズム&バランス」としましたが、グラフィックデザイン、レイアウトの分野で「リズム」と「バランス」だけを抜き出しても仕方が無いところであります。「色」も含めて総合的な観点から本来見ていかなければいけませんが、今回は部分的なクローズアップとして迫ってみます。デザインの各要素を次にあげてみます。

【パターン】パターンとは、同じ形の連続などが秩序ある配置になっている装飾です。洋服、カーテンや壁紙、建築物などにも見られます。規則正しいものもランダムなものもあります。

【リズム】音楽や運動にリズムがあるように、グラフィックにも線の動きや、オブジェクトの並列、組み合わせ、断絶の中に「大きい、小さい」や「太い、細い」「丸い、四角」「狭まった、広がった」「均等な、不均衡な」などのリズムを見い出すことができます。

【形態】私たちが目にするほとんどの物は、幾何学的な形で当てはめられます。円、正四角形、縦長の長方形、横長の長方形、三角形と単純化しての解釈が可能で、この組み合わせで誌面 を構成します。

【バランス】「バランスを取る」と言うことは、「秩序を保つ」「安定させる」という事ですが、「秩序をやぶる」「不安定にさせる」ことも、時として有用です。しかし人間の心理面 では、安心できるもの、安定した構図を求める傾向にもありますので、上手な使いわけが必要になってきます。

【空間】印刷物の場合、二次元ですから立体的な空間はありません。しかし誌面 のホワイトスペースや写真の空の部分を空間と見立ててヴォリュームの比率調整や、目の流れ上の「風が抜ける」「風を止める」「スペースを区切る」という言い回しで構成を評する事があります。 さて、グラフィックデザインはこのような要素に「色」という要素も組み合わせて誌面 にレイアウトしていくわけですが、基本的に「色」の要素は一番最後に調整するべきです。つまり明るい、暗いのモノクロームの世界で構成を作って、造型の構成バランスや明暗リズム、強弱のリズムを確認してからでないと色の艶やかさに目を奪われて、レイアウトや明暗、強弱の構成がきちんと出来ていない事に気が付かないままの場合もあります。

  インディーズバンドのCDジャケットを製作するのなら、バンドのメンバーと相談した上で割と自分の好き勝手にイメージ優先でレイアウトのバランス調整などが出来ますが、広告のデザインレイアウトだと、デザインイメージのみを優先する事はできません。新人のデザイナーは、この部分が理解できずにつまずく人もいます。広告の誌面 レイアウトのリズムとはどう言ったものでしょう?

 ●   ●  ●  ●  ●   (1)(2)(3)(4)(5)……

と均等に狂い無く1本調子で配置しているこのリズムはパンフレットの商品ラインナップなどに適したリズムかもしれません。フルーツ味シリーズ(レモン)(マスカット)(オレンジ)(アップル)(パイン)といった風ですね。 もちろん、上記の均等なリズムで広告展開は出来ないのですが、世の中には、わからずにこの均等な配分リズムで広告を作ってしまっている人もいます。

(1)特選新築マンション オープンルーム開催中 
(2)7月10日、11日午前10:00〜午後9:00
(3)テラスコート目白台 
(4)オートロック、タイル貼り、光回線引込済み、
    BS/CS引込済み 
(5)価格4,980万円 月々16万より
(6)お問い合わせは0120-00-0000


という要素を全て同じような大きさ、リズムでレイアウトしていては、パッと見た瞬間のゴチャゴチャ感だけが際立って、強い訴求力は出てきません。

強弱をハッキリさせる事で、『伝えたい事=相手が知りたい事』が際立ちます。この場合は伝えたい事が「(1)オープンルーム開催」なのでそれを大きく強く、また、どこに連絡すればよいのかすぐわかるように(6)問い合わせ先も大きくします。必然的に優先順位 が低くなったものは小さく表現します。(4)の設備仕様などは、電話でも現場でも確認できる事ですし、実際に見て確かめれば確実な要素なので小さくしています。(2)の日付けに関しては重要な要素ですが、営業時間帯等は一般 的なものなので(2)の中でもさらに小さくして変化をつけていきます。(5)の価格にしても総額を小さく、月々を大きくと変化をつけると見やすくなります。  

そうやって、重要度の順位をつけて大きく、小さくしていくと、メリハリの効いた締まりのある誌面 になっていきます。また、こうやって伝えるべき要素を大きく持ってくる事で目の止め所をつくれます。この伝える事の優先順位 が広告の上でのリズムの付け方に影響してきます。 そして、一番重要な要素をどれだけ大きく扱う事ができるかと言う事については個人差が出てきますが、「削ぐデザイン」を理解している人ほど、ダイナミックでインパクトのある表現が出来るようになります。雑誌の2ページ見開きを構成するのに、インパクトを与えるには両ページにまたがった大きな写 真やキャッチコピーが必須です。これが、右ページのみの小さな写真などになると「こじんまり」とした印象は否めなくなります。

 『そうはいっても、他にも掲載要素が沢山あって入り切らない』というのが大半の声でしょうが、ここで要素を削げるかどうかで、読者に与えるインパクトが変わってきます。もちろんインパクトを優先したいが、要素を捨てられないという場合に上のマンションの例の「日付けは大きくても営業時間は小さく」「月々の価格は大きくても、総額は小さく」のようにコンパクトに出来る要素を見つけだして、どんどん小さく圧縮していくわけです。この作業が出来ずに、締まりなく、そのままの大きさで要素を羅列した上に、そのスペースがかさんでメインの写 真やキャッチコピーのスペースが圧迫されたというのでは、良く無いパターンです。圧縮できる要素を見つけだす能力が必要です。

  また「形態」についても四角いゴシック書体だけで構成するのでは四角の羅列でいかにも単調になりますから、四角い文字の見出し「オープンルーム開催」の脇に円図形の地を配置して日付け文字を入れて、四角→円と変化をつける等の手法を用います。 レイアウトはこのように「文字の組みブロック=四角」「マンションの塔の写 真=縦長四角に先端が三角」と幾何学図形に変換してパズルゲームのように組み合わせていく作業になります。 さらにバランスや空間という点で、右や左に傾いていないか?、圧迫感が無いか?下にずり落ちそうでないか?空中に浮いて不安定に見えないか?といった面 を調整していきます。

  美大や専門学校で習う「平面構成」という授業がレイアウトの勉強になるのですが、学校でもバランスやリズムと言ったところは細かく教えてもらえない事があります。つまり、「見て、感じて、覚える」でやってきた人も多いと言う事です。しかし実際に「安定した目線の位 置」「繰り返し配列による安心感」などと理論付けて教えるよりも、沢山「見て、感じて」それを自分の脳裏で再現して物にしていく方が良いかもしれません。


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