|
【広告ヒント集】 ここをわかれば、 間違えない! アド・ヴァイス スタディオン 編集:sui studio 東京都豊島区雑司が谷3-12-3川戸ビル203 〒171-0032 info@image-garage.com |
|
||||
「ダイレクトメール」 私の所にも「どうすれば、開封して貰えるか?」「何か良いアイディアはないですか?」といった問い合わせがきます。テクニックだけで考えれば、開封・閲覧率の高い物は手書きのメッセージです。(但し。千人、二千人もに手書きは腱鞘炎ですね(笑))他に封筒の素材がピカピカ光っていたり、珍しい紙を使用している物(当然、高コストですね)、景品やサンプルを同梱しているお得感のある物、割引クーポン引換券などのキャンペーン物、香港あたりから出したエアメール、この辺が貰った人に興味を抱かせ開封率をアップさせる方法ですが、私がいつもそれと同時にアドヴァイスしている事があります。「珍しい物を送って、めでたく(なんだろう?)と開封して貰っても、中身がしっかりしていなければ駄 目ですよ!」 興味を抱いて開封したのに、プライベートスペースにまで送り込んできた物が、新聞の下段や折込の「スーツ3点29800円」や電車に吊られている「英会話、スポーツクラブ、今なら入会金無料!!」だけだったら、正直なところ、(これは有り難い)と感じられませんよね。「こんな所まで宣伝しにきて、うっとおしいわねっ!!」といったところでしょうか?期待値が高ければ失意も倍増です。 直接届ける情報で、普段目にする広告や会社案内のみを不躾に送るのはお薦めできません。広告なんてタダで手に入る、そしてドンドン取捨選択している現状です。だから、心のこもった挨拶文などを同封する、上得意様のみのシークレットメールとする、相手に新鮮な情報、有益な情報を提供する、相手にとって強い刺激のあるアピールをする(価格、商品やサービスの持つメリット、イメージ訴求)などのように、何か中身も工夫することでゴミ箱行きの抑止力になるのです。 工夫の次は努力です。DMを送ったのに直ぐに目に見える効果があがらないからと失望して、やめてしまうのはよくありません。情報を手に入れた全ての人が購入に結びつく事はありませんが、情報を知らない人が、発信者からの手紙を「イメージや情報」として記憶にインプット(保存)していくことは大切な過程です。しかし、個々それぞれの家庭内や心の内側で収まってしまっているため、全く伝わってこずに「興味を示してくれていないんじゃないか?」とやきもきしてしまうのです。
例え話にしてみましょう。野球は1塁→2塁→3塁とまわってホームに戻ってこなければ1点が加算されません。一通
の手紙がターゲットに届いて「おっ?ここの店(会社)なにかやってるんだ!!」と認識→保存して貰うので1塁です。ランナーが出たのに、次のバッターは見逃しの三振でチェンジなら、そのままお店の名前ごと忘れてしまうかもしれません。忘れたら、その人が「必要としている情報」ごと消去です。名プレーヤ-なら将棋のように二手三手先を見越したプレーをします。1塁出塁が全ての目的であってはいけないのです。 実際問題、興味を抱いて知って貰って(思い出して貰って)「ヒット出塁」です。そこで、相手がわかっているのに不特定多数向けの広告と同じ攻め方をするのはよくありません。まず1点取るためには様々な企画でテストケースを積み重ね、ターゲットデータを分析し、嗜好や動向を調べ、仮説を立て・・・と蓄積を重ねながら、次の塁へと進む(導く)サインを送るのです。そしてその動向を見続けていると「おっ、このピッチャー内角の球が甘いっ!打ちごろだ!(このお客さんは割引には直ぐ反応する、この人は安全性重視だ)」と見えてくる一瞬もあります。そこで、初めてホームラン(一気にホームイン)となるわけです。そうでないホームランは「まぐれ」、2回目に同じ事をして失敗するということになります。 次回もDMの話の予定です。
|